外出から帰ったら、愛犬がしっぽフリフリ。
そして嬉ション(うれしょん)をピッピッ、あるいはピチャ、あるいはシャー…
「やっと帰ってきてくれた!待ってたよ!」と喜びでいっぱいの愛犬の姿を見て、飼い主さんは嬉しいような可愛いような、でも困ったような…
とはいえ叱るのはかわいそうなような、そんないろんな感情が入り交じった複雑な気持になるのではないでしょうか。
そんな愛犬の姿を見ると、愛情表現だとはわかっていながらも、しょっちゅう汚れた床の掃除しなくてはいけないというのは悩ましいもの。
そこで、この記事では、うれしょんの原因と解消法をご紹介します。
うれしょんをやめさせるようしつけたい飼い主さんは、ぜひ参考にしていただければと思います^^
犬がうれしょんするのはなぜ?
犬のうれしょんは、興奮状態になることで起こります。
おしっこを我慢してもれてしまったということではなく、
嬉し過ぎたり、はしゃぎ過ぎたりして、思わずもらしてしまう、という状態です。
また、うれしょんは服従行動だとも言われています。
犬はもともと群れで暮らす習性を持っており、うれしょんは群れの中で上下関係を示す行動。
つまり、飼い主さんに対して自分が目下(順位が下)であることをアピールしているというわけです。
犬が特定の人にだけうれしょんする理由
例えば、特定の人に対してだけうれしょんする場合は、その人が犬にとって特別な人だと感じているからなんですね。
さきほどもご紹介しましたが、うれしょんは群れの中で上下関係を示す行動。
特定の人にうれしょんする場合は、犬がその人に服従していることをアピールしたいからというわけです。
つまり、『好き』という意思表示のようなものです^^
犬のうれしょんはいつまで続く?
子犬の場合、うれしょんはありがちな行動。
興奮しやすかったり、順位の低さをアピールするためにうれしょんするというのはそう珍しいことではありません。
で、気になるのは犬の成犬はいつから?ということなのですが、
犬はおおよそ月齢9ヶ月で成犬と言われています。
ですので、大人になり落ち着き始めると自然に治ってくることが多いようです。
ただし、興奮しやすいコ、精神的にデリケートなコ、飼い主さんへの依存心が強いコは、成犬になってもうれしょんが治らない場合も。
まだ幼いということに加え、そのうちしなくなると思えば我慢することもできます。
ですが、いつまでもうれしょんが続く・成犬になってもうれしょんし続けるのは困りもの。
できればやめさせたいと思うのは無理ありません。
犬のうれしょんやめさせるしつけの方法
愛犬が嬉ションをした際、場合によってはがっかりしたり、腹が立ったりしてしまうこともあるかもしれません。
ですが、叱ってはいけません。
嬉ションは愛情表現でもあり、また精神的に不安定であるために起こる行動の場合もあるので、叱らずにやめさせるためのしつけを行いましょう。
興奮状態にさせない
まず、興奮状態にさせないことが大切です。
帰宅して、すぐ愛犬に声をかけない、愛犬の元に行かないなど、喜びを爆発させるのを防ぎましょう。
最初ははしゃいだり、しっぽを激しく振ったりと騒いでいても、しばらくたてば落ち着いてきます。そして落ち着いた状態になったらOK。
ただし、できるだけゆっくりと近づき、話かけるなら高い声や大きな声は出さないように注意しましょう。
コマンドを使う
また、『待て』や『おすわり』のコマンドが使える場合は、興奮状態の時に『待て』や『おすわり』のコマンドを使って落ち着かせましょう。
すぐにできなくても、根気よく繰り返し行うのが大切です。
無視する
犬が興奮状態(うれしょんしそうな状態)になったら無視します。
もし、うれしょんをしてしまったとしても、無視しながら淡々と掃除しましょう。
声をかけたり、構ったりすると、『うれしょん=していいこと』と勘違いしてしまいます。
そのため、興奮したりうれしょんしたりした場合は、とにかく無視!を徹底しましょう。
やってはいけないこと
うれしょんをしても、叱ってはいけません。
犬がうれしょんをするのは、決して飼い主さんを困らせようとしているわけではなく、愛情表現のひとつです。
『好き』だとアピールしているのに、叱られてしまうと、犬は自分が拒絶されたと思い、とても悲しい気持ちになります。
また、叱ることで、『うれしょんをすると構ってもらえる」勘違いしてしまう場合があります。
そのため、うれしょんに限らず、犬がして欲しくないことをしたときに叱るのはNG。
大声を出すのも避けたいところです。
まとめ
愛犬の喜ぶ姿はとても可愛らしく、微笑ましいもの。
ですが「この先ずっと嬉ションが続くというのは困る…」という場合は、しつけを行うことでお互いに快適に過ごしたいものです。
もし、今回ご紹介した方法で解消できない場合はトレーナーにしつけをお願いするという方法もあります。
ずっとストレスを抱えたままで生活を共にするというのは、お互いにとってベストな状況とは言えません。
快適な生活を送るうえでしつけ・トレーニングは必要なこと。
お互いのストレスを減らすことで、より楽しく素敵な愛犬との暮らしを満喫してくださいね^^
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