愛犬の目頭に目やにがついていると、飼い主さんとしては気になるところですよね。
何かの病気や不調なのでは?と心配されている方もいらっしゃるのではないかと思います。
とはいえ、量が多かったり、いつも出ているという場合は、何らかのトラブルの可能性があります。
そこで、目やにの原因とトラブルの見分け方・種類についてご紹介します。
目やにで悩んでいる飼い主さん&ワンちゃんの、お役に立てれば幸いです^^
CONTENTS
犬の目やにを色で見分ける
赤い・茶色・赤茶色・黒・灰色の場合
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犬の目やにが茶色・赤茶色・黒・灰色の場合、主に分泌された涙にほこりや老廃物、タンパク質なのが混ざって固まったってできたもの。
ですので、特に心配がないことがほとんどです。
ただし、急に量が増えたりした場合はトラブルが起こっている可能性があります。
白い・黄色・緑色・黄緑色の場合
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犬の目やにが白い・黄色・緑色・黄緑色の場合は感染症を起こしている可能性があります。
どろっとした粘着質の場合にも注意が必要。
緑内障や角膜炎、結膜炎などの目の病気や内臓疾患の可能性もありますので、動物病院を受診しましょう。
下記に目の病気をご紹介していますので、症状に当てはまるものがないか、愛犬の目の状態をチェックしてみましょう。
犬の目やにがねばねば・ドロドロしている
愛犬の目やにが白や緑っぽい色のドロドロ・ネバネバした状態だった場合は、感染症である可能性があります。
いずれにしても、ドロドロ・ネバネバの粘着質な目やにが出続けてるのは異常な状態といえますので、動物病院で診てもらいましょう。
下記に目の病気をご紹介していますので、症状に当てはまるものがないか、愛犬の目の状態をチェックしてみましょう。
目やにのせいで犬の毛が抜けている・ハゲている
目やにが出るのと同時に、目のまわりの毛が抜けている・ハゲているようならアレルギーの可能性があります。
また、涙やけがあるようなら、涙のせいで毛が抜けている・ハゲている可能性もあります。
フードを変えて様子を見るというのもひとつの方法ですが、症状がひどい場合は動物病院で診てもらいましょう。
犬の目が炎症を起こしている・充血している
目やに以外に、炎症を起こしていたり、充血している場合は要注意。
下記のような症状があらわれている場合は、目の病気の可能性があります。
涙があふれている
目が充血している
白目の部分が黄色くなっている
目が白く濁っている
目のまわりがはれている
目のまわりがただれている
目が出てしまっている
目の病気
目やにが出ている原因は目の病気である可能性があります。下記の症状に当てはまるものがないか、愛犬の目の状態をチェックしてみましょう。
もし当てはまるようなら、動物病院で診てもらうのをおすすめします。
緑内障
緑内障は目の圧が上がること起こる病気で、激しい痛みを伴います。進行が早く、短期間のうちに失明してしまうこともあります。
目が出てしまっていたり、ドロっとした黄色い目やにが出ていたら要注意です。
角膜炎
角膜に炎症が起こる病気です。目が充血し、かゆみが伴います。
犬がしょっちゅう目をこすっているようなら角膜炎の可能性がありますので注意が必要です。
結膜炎
結膜に炎症が起こる状態です。目が充血し、かゆみが伴います。
犬が涙を流していたり、しょっちゅう目をこすっているようなら結膜炎の可能性がありますので注意が必要です。
眼瞼炎(がんけんえん)
眼瞼炎は、犬のまぶたに炎症が起こる病気です。細菌や寄生虫、傷いたことなどが原因となり、目が赤く腫れてまつ毛などが抜けます。
かゆみが伴いますので、犬がしょっちゅう目をこすっているようなら角膜炎の可能性がありますので注意が必要です。
ドライアイ
ドライアイは何らかの理由で目の潤滑液が失われ、目が傷つきやすくなり、炎症を起こしてしまっている状態。
目が充血したり、かゆみが起こったり、目やにが増えたりします。
ひどくなるとまぶたと眼球がくっついてしまって目が開けられなくなったり、失明してしまうこともありますので、注意が必要です。
ぶどう膜炎
ウイルスや細菌の感染によって起こる病気です。目が充血し、目やにが出て、かゆみや痛みが伴います。
チェリーアイ
チェリーアイは眼球を保護している瞬膜(しゅんまく)が炎症を起こし、目が腫れて外に飛び出してしまう病気です。
犬の目やにはアレルギーが原因?
アレルギーが原因で目やにが出ている場合は、涙が出てかゆみが伴います。
食事(フード/手作り)が合わなかったりすることでも起こりますので、愛犬がいつも涙を流していて目をかいているようなら注意が必要です。
原因を取り除いてあげるためにも、フードを見直してあげましょう。
犬の目やにが臭いのは細菌の繁殖かも
目やにが出ていて臭いがする場合は、その原因が病気やトラブルである可能性もありますが、細菌が繁殖している可能性もあります。
目やにや涙で目のまわりがいつも湿った状態となり、そのせいで細菌が繁殖してしまっているということも考えられます。
いずれにしても、目やにがひどく臭いもある場合は動物病院を受診しましょう。
犬の目やにの対処法
まず、茶色や黒、グレーの目やにの場合は、見つけたら拭き取ってあげましょう。
いつもより量が増える状態が続いたり、かゆそうな様子を見せている場合は動物病院を受診しておくと安心です。
また、黄色や緑の目やに、ドロっと粘着質の目やにが出ていたり、目が充血したり腫れているようなら、動物病院を受診しましょう。
犬の目やに掃除に精製水を使うのはアリ?
コットンに精製水をしみ込ませて拭き取るというのはアリです。
乾いたままのコットンでは目やにを綺麗に拭き取ることができませんので、水や精製水で湿らせてからやさしく拭き取ってあげましょう。
ただ、濡れたままの状態にしておくと細菌が繁殖する原因をつくってしまいます。
ですので、濡らしたコットンで拭き取った後は、水気が残らないよう乾いたコットンで水気を拭き取りましょう。
老犬・シニアになると目やにが増える?
犬はシニアになると目やにや涙が増える場合があります。
これは老化によって傷や炎症等の治癒力や免疫力が衰えていることが原因だと考えられます。
私たち人間にもいえることですが、若いうちは少々のトラブルも免疫力で抵抗できますが、年を取ると小さなトラブルも長引いたり悪化しがち。
犬も同様ですので、トラブルが見受けられたら動物病院で診てもらいましょう。
シニア期には人間同様、定期的に病院で検診を受けておくと安心です。
犬が目やに取りを痛がる・怒る・嫌がる
犬が目やに取りを嫌がる場合、単に目の周りを触られるのが好きじゃないことが理由であるもありますが、病気である可能性もあります。
さわられると痛い、気持ち悪いなど、目の周りに異常があるせいで目やに取りを嫌がっている・抵抗しているのかもしれません。
いずれにしても、飼い主さん自身で目やにを取ってあげるのが難しい場合は動物病院でお願いし、その際に症状も診てもらいましょう。
犬の目やにが固まって取れない・目が開かないる
目が開かないのはかわいそうな状態です。見えないというのは不安なもの。
固まる前にお手入れしてあげたいものです。
ひとまずはぬるま湯をしみ込ませたコットンで拭き取ってあげましょう。
もし固まり過ぎて飼い主さん自身で取るのが難しい場合は、動物病院でお願いしましょう。その際に目の病気がないかも診てもらうと良いと思います。
犬の目やにはドッグフードで改善できる?
目やにはアレルギーなどのせいで起こっている場合があります。
また、食物アレルギーだけではなく、添加物が原因になっている場合もありますので、ドッグフードはできるだけ無添加のもの・グレインフリーのものを選んでおくと安心です。
ワンちゃんに目やにが出ているようなら、ドッグフードの切り替えをぜひ試してみてくださいね^^
犬の目やにの原因と対処法-まとめ
犬は比較的、目やにが出やすい動物だといわれています。
まずは色や状態で見分け、普段と比べて変化や異常がないか様子をしっかり観察しておきたいものです。
普段から愛犬の状態を知っておくことで、異常があった場合はすぐに気付いてあげることができますので、>『いつもの状態』を把握しておくと安心です。
また、涙が多く出ていたり涙焼けが出ている場合はアレルギーが原因になってる可能性があります。
食事(フード/手作り)を見直したり、動物病院で獣医師に相談するなどして、できるだけ不調を取り除いてあげたいものです。